以前に参加した共同運営マガジンを、私は二日目で読むのをやめました。
宣伝の投稿が並んでいて、通知が止まりませんでした。 参加している人の多くは、自分の記事を置きに来ているように見えました。 一日に何十本も流れてくる場では、誰の記事も読まれません。
自分で作るときに避けたかったのは、この状態でした。
参加資格でふるいをかける#
設計にかけた時間は10分ほどです。 決めたことは多くありません。
参加できるのは、自分が作ったツールに課金しているユーザーだけにしました。
この一点で、集まる人がかなり揃います。 フォロワーを増やす目的の人や、宣伝だけをしたい人は、わざわざ課金してまで入ってきません。 入ってくるのは、そのツールを使って書いている人です。
運営のルールで行動を制限するより、入れる人を絞るほうが、私にとっては軽い方法でした。 制限は毎回こちらが判断して伝える必要がありますが、参加条件は一度書けば動き続けます。
投稿の上限を決める#
もう一つ決めたのは、一人が一日に投稿できるのは一本まで、という上限です。
上限がある場では、通知が読める量に収まります。 読める量に収まっていると、実際に読まれます。 読まれると、投稿した側にも意味が出ます。
上限を設けると投稿数は減ります。 減った状態のほうが、場としては機能していました。
判断に使っている三つ#
新しく何かを足すとき、次の三つで見ています。
- 自分が通知をうるさいと感じないか
- 参加している人が居心地よく感じるか
- 記事の数を増やすだけの場になっていないか
一つ目を最初に置いているのは、私が開かなくなった時点で場が止まるからです。 参加者にとって良さそうでも、自分が疲れる施策は入れません。
三つ目は、数字が伸びているときほど効きます。 投稿数が増えているときは、うまくいっているように見えます。 その中身が、読まれない記事の山になっていないかを見ます。
紹介を自動化する#
手をかけずに動いている理由の大きな部分は、ここにあります。
マガジンからランダムに二本を選んで、毎日SNSへ投稿するツールを作りました。 やっていることは単純です。
このツールが三つの働きをしています。 参加者は、自分が見逃していた記事を知れます。 紹介された人は、自分の記事が外に出たことを嬉しく感じます。 そして場の全体が、私が何もしない日にも動きます。
盛り上げる作業を自分の稼働から外せたのは、参加者を励ましたからではなく、紹介の仕組みを一度だけ作ったからでした。
目指している状態#
この場について、私は「静かだけどちゃんと活発」という言い方をしています。
賑やかにする方向へは寄せていません。 通知が多い場は、参加している時間が長い人にとっては楽しく、それ以外の人にとっては負担です。
小さな違和感を避け続けた結果として、いまの形になりました。 参加者が増えたら同じ設計で回るかどうかは、まだ分かりません。