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今日は一歩進めたと思う

·2446 文字·5 分
mota
著者
mota
AI開発、個人開発、ベトナムでの仕事と暮らしについて書いています。

今日は、一歩進めたと思いました。

大きな成果が出たわけではありません。動画を公開したわけでも、登録者が増えたわけでもありません。それでも、これまでとは違う種類の前進がありました。

Xのタイムラインを眺めて、誰かの発信に刺激を受ける。AIに「こういう方向はどうだろう」と話しかけて、仮説を膨らませる。そこまでは、これまでもやってきたことです。

今日は、その先まで進みました。

タイムラインと壁打ちだけでは、方針にならない
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最近、YouTubeを始めるならどんなテーマがよいかを考えています。

最初は、AI時代の個人開発や、Claude Codeのような新しい開発ツールについて話せばよいのではないかと考えていました。自分が興味を持っているし、発信する理由もある。AIとの壁打ちでも、それらしい企画はいくつも出てきます。

ただ、それらしい企画が出てきたことと、実際に見られる可能性があることは別です。

タイムラインを眺めていると、目立っている動画ばかりが目に入ります。再生数の大きな動画、勢いのある発信者、話題になっている新機能。そこから「このテーマが伸びている」と判断すると、見えているものに引っ張られます。

AIとの会話も同じです。こちらの仮説を前提に話を続ければ、いくらでも筋の通った説明が返ってきます。話しているあいだは、考えが整理されたように感じます。

でも、整理された仮説は、検証された仮説ではありません。

実際に動画の数字を集めてみた
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そこで、YouTubeの公開動画を調べました。

まず、個人開発やAI開発に関する複数のチャンネルを見て、どのような動画が再生されているのかを確認しました。さらに、小規模なチャンネルでも登録者数に対して再生されている動画を探すため、8つの検索クエリから上位30本ずつ、合計240本の動画データを取得しました。

ここで初めて、感覚ではなく数字を見ながら話せるようになりました。

たとえば、外れ値として見つかった動画は、登録者数に対する再生数の比率が高くなっていました。一方で、古い動画ほど時間をかけて再生が積み上がるため、単純に累積再生数だけを比べると、題材の力と公開からの経過時間が混ざります。実際、外れ値上位20本のうち10本が1年以上前の動画でした。

この結果を見て、最初に集めた数字をそのまま信じるのではなく、投稿から90日以内に絞った再集計も必要だと分かりました。

調査は、答えを出す作業というより、答えに混ざっている別の要因を見つける作業でした。

一度出した結論を、調査の途中で修正した
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さらに、1か月以内に投稿された動画だけを集めた調査では、新機能に関する動画の再生中央値が2,309でした。検証系は931、費用系は73です。新機能の数字が、ほかのグループより大きく抜けていました。

この数字から、YouTubeの方針として「新機能の初動レビューを軸にする」という案が出てきました。新しい機能には、過去の動画が検索結果を占領しているという不利が少ないからです。

ただし、APIキーの管理について調べたときには、1か月窓だけで見ると需要が弱く見えました。そこで期間無制限で再測定すると、日本語動画の再生中央値は772まで上がりました。需要がなかったのではなく、題材によっては鮮度が落ちにくいため、短い期間で切ると不利に見えていたのです。

しかも、需要がある切り口も違っていました。「APIキーを安全に管理する原理」より、「APIキーを放置していくら請求されたのか」や「APIキーの取得方法」のほうが見られていました。

調査をする前なら、私は「セキュリティの基本を分かりやすく解説する動画」を作ろうとしていたと思います。数字を見たあとでは、事故や具体的な取得方法から入り、原理はそのあとに説明するほうがよいと考えるようになりました。

仮説を立てたことよりも、仮説を修正できたことのほうが大きいです。

「考えた」から「調べて決めた」へ
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今日やったことを振り返ると、特別なことではありません。

仮説を立てて、AIと話して、公開データを集めて、集計して、調査方法の偏りに気づいて、もう一度見直す。その結果をもとに、最初の動画候補と、動画の形式、見るべき指標を決めました。

それでも、自分のなかでは大きな違いがあります。

これまでは「こういう発信をしたい」と考えたところで、かなり満足していました。考えを言葉にできると、すでに前へ進んだような気持ちになります。AIとの会話で企画が整えば、なおさらです。

今日は、そこで止まりませんでした。

調査結果から、最初の5本の候補を決めました。最初の1本は、Cloudflare Dropを使って作ったHTMLを公開する実演です。新機能、実演、初心者にも説明できる題材、日本語の競合が少ないこと。この交点に、いまの自分が試す理由があります。

もちろん、これで再生されると決まったわけではありません。調査の数字も、公開動画の一部を切り取ったものです。実際に投稿して、初動のインプレッションや1日あたりの再生数を見なければ、方針が正しかったかは分かりません。

それでも、何も調べずに「たぶんこれがよさそう」と言っていた状態からは変わりました。

次に必要なのは、また一つ試すこと
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今日の前進を、調査したことだけで終わらせないようにしたいです。

調査は、行動の代わりにはなりません。数字を集めるほど、まだ足りないデータが見えてきます。投稿90日以内の再集計もしたいし、タイトルの型については外れ値だけでなく母集団全体と比べる必要があります。

それでも、調べたことで次の行動が具体的になりました。

タイムラインを見て、AIに相談して、気分を高める。そこから一歩進んで、実データを見て、方針を決めて、一本つくる。

今日は、その一歩を進めました。

まだ動画は公開していません。だから、成果が出たとは言えません。ただ、成果が出るかどうかを確かめられる場所までは来ました。

今日は一歩進めたと思います。

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