「自分はまだ成功していない」 「まだ理想の自分ではない」
そう思っているあいだは、何かを達成したら、その経験を書こうと考えます。
ところが、いざ目標に届くと、もう次の目標へ進んでいる。 振り返る時間を作ろうとしても、気づいた頃には当時の感情や葛藤を忘れています。
私は何度も、あのとき書いておけばよかったと思いました。
成功した自分は、過去を忘れている#
達成した直後に、自分が達成したことへ気づくとは限りません。 数歩先へ進んだあとで、「あの頃には、もうできていたのだ」と分かることがあります。
そのときには、目標の途中にいた自分の視界が失われています。 迷っていたこと、手応えがなかったこと、何を恐れていたか。
完成した経験だけをまとめると、途中の人には遠い話に見えるかもしれません。
半歩前から書く#
だから、私は「半歩前の自分」に向けて書くのがよいと思うようになりました。
まだ達成していなくてもいい。 少しだけ試したこと、うまくいかなかったこと、今も迷っていることを書く。
その時点から見える景色なら、同じ場所にいる人へ届きやすい。 完成した答えではなく、途中で考えていることが役に立つ場合もあります。
私自身も、そういう文章を読みたいと思っています。 いつも頭の中が騒がしく、やりたいことがあり、次の目標へ向かって試している人の記録です。
忘れないために書く#
半歩前から書くことは、読者のためだけではありません。 今の自分を、未来の自分が思い出すためでもあります。
目標を達成しているかどうかを、いったん脇に置く。 今いる場所から見えるものを残す。
それが、今の私にとっていちばん自然な発信の仕方です。




