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AIが知らない問いを生きる

·1163 文字·3 分
mota
著者
mota
AI開発、個人開発、ベトナムでの仕事と暮らしについて書いています。

AIを使えば、文章も画像もコードも、以前より短い時間で作れるようになりました。

それでも、人間が何もしなくてよくなったわけではありません。 何を作るのかを決め、最初の時間を投資し、失敗しながら続ける人は必要です。

では、作ることが簡単になった時代に、個人の価値はどこに残るのでしょうか。

問いは経験から生まれる
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AIに質問すれば、すでに文章になっている知識をすぐ取り出せます。 一般的な方法を比較し、手順を整理し、読みやすく書き直すことも得意です。

しかし、自分がまだ経験していない問いを、AIが代わりに生きることはできません。

通勤中にふと感じた違和感。 仕事で何度も失敗した理由。 誰かと話したあとに残った、名前のない感情。

そうした経験が、自分にしかない問いを作ります。

仮説、試行、観察
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私は、次のような流れで考えることが増えました。

  1. 目の前の違和感から問いを作る
  2. 自分なりの仮説を置く
  3. 小さく試す
  4. 結果と反応を観察する
  5. 仮説を修正する

正しい答えにたどり着くとは限りません。 試した結果、思い込みが崩れることもあります。

それでも、結果が出る前に考えたことを残しておくと、後から自分の判断を振り返れます。 一度の成功を、誰にでも通用する方法だと誤解せずに済みます。

記録は時間とともに資産になる
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成果が出てから、成功の理由を語る人は多い。 その時点では、本人も途中の迷いを忘れています。

まだ何者でもない頃に、何を考え、どのように試し、何に失敗したのか。 その記録には、後から作れない情報があります。

一つ作るたびに同じ労力が必要な活動は、数を増やすほど疲れます。 過去の記事が読まれ、試行錯誤が次の活動を支え、関係が次の挑戦の土台になる仕組みを少しずつ作る。

最初は動かなくても、時間とともに積み上がるものを残す。

受け手の負担を下げる
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自分の問いを残すことと、思いつきをそのまま公開することは別です。

考えた過程には、重複や前提の省略があります。 そのまま渡せば、読み手が内容を復元するために余計な力を使います。

だから、AIには文字起こしや整理を任せます。 何を問い、何を試し、どこで考えが変わったのかを並べ替える。

受け手が一目で論点を理解できるようにする。 それでも、問いの起点になった経験まで薄めない。

途中のまま残す
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正解が分かってから書こうとすると、書けるものは減ります。 答えが出た頃には、途中で何に困っていたかを忘れているからです。

「こんなことを考えている」 「試してみた」 「まだうまく説明できない」

その状態でも残しておく。 あとで考えが変わっても、その変化まで含めて記録になります。

思想と熱中を持ち、その過程を続け、記録に残す。 AIが扱いやすい既知の情報ではなく、まだ言葉になっていない問いを、自分の生活から拾う。

今の私が、AI時代に人間が続けたいと思っていることです。

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