「これは情報商材だ」 「いや、メンバーシップだ」
SNSでは、そんな言い争いを見かけます。 しかし、名前や胡散臭さだけで線を引くのは難しい。
私は、参加者が何にお金を払い、なぜ残り、誰かに紹介するのかを見るほうが分かりやすいと思っています。
自分の予算には枠がある#
人がサブスクリプションへ支払える金額には、限りがあります。
写真の保存容量や音楽のように、生活に組み込まれたサービスは、解約すると困るため、予算の優先順位が高い。 一方で、個人のメンバーシップは、参加しなくても生活が止まるわけではありません。
その枠へ入るには、必須サービスと同じ便利さを目指すより、別の理由が必要になります。
知識を得たい。 運営者の試行錯誤を見たい。 同じ関心を持つ人とつながりたい。 活動を続けるきっかけがほしい。
何を提供するのかが曖昧なままでは、参加者の財布の中で優先順位を持てません。
継続の理由は加入の理由と違う#
加入時には、勢いや期待で支払うことがあります。 しかし、翌月も残るかどうかは、参加してから何を受け取ったかで決まります。
運営者が毎月大きな成果を見せ続ける設計なら、運営者は疲弊します。 「応援し合おう」だけなら、参加者が自分で活動できるようになった時点で役割を終えるかもしれません。
続く仕組みは、運営者の熱量だけでなく、参加者が自分の目的を持てるように設計されます。
紹介されるサービス#
情報商材か、役に立つサービスか。 その境界を一つの指標で見るなら、参加者がインセンティブなしに誰かへ紹介したくなるかどうかだと思います。
広告や紹介料がなくても、「これは自分に合っていた」と伝えたくなる。 そこには、価格とは別の価値があります。
逆に、運営者が数字や実績を宣伝し続け、参加者はその数字を見ているだけなら、継続の理由は弱い。
私が参加した理由#
以前の私は、メンバーシップをかなり厳しく見ていました。 人数や売上だけを報告する内容には、あまり価値を感じなかった。
その後、複数の運営者が現れ、活動の中身や運営の工夫が見えるようになりました。 私は一気にいくつかのメンバーシップへ参加しました。
市場が大きくなったからではありません。 運営者が、参加者へ何を渡そうとしているのかを想像できるようになったからです。
運営者が定義する価値と、参加者が受け取る価値は、同じとは限りません。 サービスを続けるには、その差を観察し、約束を調整し続ける必要があります。
メンバーシップは、開設した瞬間より、その後に何を約束し続けるかで決まります。




