
はじめに#
SNSを日常的に使っていると、常に「次のトレンドに乗らなければ」という焦燥感に駆られることがあります。 けれども、四六時中タイムラインを追い続けるのは疲れるし、生活の中で優先順位を下げたくなることもあるでしょう。 おそらく多くの人が抱える課題は「タイパよく、自分の得意分野が来たときにだけ力を入れて参入したい。 それまでは適度に観察だけしておきたい」という感覚ではないでしょうか。
私自身も同じです。 会社員として働きながらSNSを追い続けることは不可能ですし、むしろ「観察すること」に意味があると気づきました。 では、どうすれば効率よくムーブメントを察知できるのか。 結論から言えば「2つ以上の界隈を同時に観察すること」です。
2つの界隈を観察する理由#
SNSのトレンドは、単一の界隈だけを追っていてもなかなか本質が見えてきません。 なぜなら、同じ界隈内では同じ価値観や話題が繰り返され、ある種の「閉じた空間」になりがちだからです。
しかし、2つ以上の界隈を並行して観察すると「共通して何が語られているのか」「誰がどんな言葉でそれを拡散しているのか」が浮かび上がります。 そこにこそ、次のムーブメントの種があります。
私が見ていたのは「個人開発界隈」と「noteメンバーシップ(アンチ高額情報商材界隈)」です。 どちらも年明けから急速に盛り上がりを見せました。 両方を観察していると、いわば「界隈を超えた熱量の波」が見えてくるのです。
実際の観察例#
たとえば、個人開発界隈ではAIによるプログラミングが一気に一般化し、参入者や発信者が急増しました。 noteメンバーシップ界隈でも同じ時期に「高額情報商材ではなく、低価格で健全な学びを提供する」という動きが加速しました。
私はその両方に興味を持ちながらも、発信はあえて控えていました。 なぜなら、まだパイが小さい段階で前のめりになるのはリスクがあると感じていたからです。 しかし「いまが山だ」と察知したタイミングで、私はXのブルーバッヂに課金しました。 それは「この流れは確実に来る」という確信の表れでもありました。
先陣者と後発組の違い#
年明けにムーブメントをつくったのは、noteなら「瀬戸内note研究所(やまだくにあき さん)」、個人開発なら「Solomaker(Yamasaki Taishi さん)」でした。 彼らは先陣を切って参入し、確かに熱気をつくりました。 しかし、同時にコミュニティ運営の理解不足も見え隠れしていました。
スモビジ系だと「0円起業カフェ」は最初から上手いと思いましたが、スモールビジネス研究所はインタビューに協力してくれた相手をXでディスるというミスを犯したのでイノベーターは多分これから離れていきます。
その後に続いたのが、noteなら「無職教」、個人開発なら「izanami」や「W≠B」です。 彼らは長年SNS界隈を観察し、勝ち方を知っている。 だからこそ「所属感」「満足感」「コンテンツ自動発生」といった当たり前の仕組みを組み込んで成功しているのです。
この差は大きい。 先行者は一時的に注目を浴びても、メタ認知や運営設計が弱ければ次の世代にあっさりと追い抜かれてしまう。 これはどの界隈でも共通して見られる現象です。
メタ視点の重要性#
私が伝えたいのは「一度表面的に成功した人が出ると、その後の流れが読みやすくなる」ということです。 イノベーターが熱狂し、その後マジョリティに広がり、そしてがっかりした人々が次の本命に移動する。 この循環を俯瞰することで、後発でも十分に勝機はあります。
だからこそ私は「サブスク研究所」という名をつけ、あえて研究対象としてSNSを観察しています。 炎上や失敗すらデータになる。 冷静に俯瞰することで、次の波を見極めることができるのです。
私自身の実践と失敗#
山形という地方で活動していた私は、オンラインに頼らずリアルでコミュニティをつくる経験を積んできました。 意識の高いイベントに金を払って参加するという常識のない地方の学生の方々に対して。
雪の中で3度のイベントを開催し、オンラインでも10回以上企画を実施。 LINEグループは100人規模に成長し、オフラインでは30〜50人を集客して学生から2000〜4000円の参加費をいただきました。
もちろん、成功ばかりではありません。 数多くの失敗や反省を経て「コミュニティ運営に必要なのは単なる熱量ではなく、持続可能な仕組みだ」という学びを得ました。 この経験があるからこそ、私はSNSのムーブメントをただの盛り上がりとしてではなく「仕組みの欠如」として見抜けるんだろうなと
おわりに#
SNSのトレンドは一瞬で移ろいます。 しかし「2つ以上の界隈を観察し、共通する価値に注目する」ことで、次の大きな流れを察知できます。 重要なのは、焦って飛びつかず、メタ視点で冷静に観察すること。
2つの興味をある界隈を注視し、共通点を見つけ、どちらかが先行してやっていれば、片方も近い未来に実行する施策であると。
つまり、片方を見ておけばもう片方の次の手が予測できる
その上で、自分の得意分野に波が来たときに、しっかりと力を注ぐ。 これが忙しい会社員でも波を見極めれる方法なのかなと思います。




