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ソースコードを一度も読まないまま、利益が出ている

·1623 文字·4 分
mota
著者
mota
AI開発、個人開発、ベトナムでの仕事と暮らしについて書いています。

1年前に作った note-booster.app を、アーキテクチャからソースコードまで全部AIに書き直してもらいました。 web.note-booster.app がそれです。

私は、そのソースコードを一行も読んでいません。 それでも動いていて、利益が出ています。

自分の手で書いたわけでもなく、レビューしたわけでもないものが、お金を生んでいる。 この事実を、受託開発の会社でPMをしている自分の立場に重ねると、落ち着かない気持ちになります。

価格が武器でなくなったあと
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ベトナムのオフショア開発業界にいると、この波の当たり方が少し違って見えます。

オフショア開発の前提は、日本国内で同じことをするより安く作れることでした。 生成AIで一人あたりの生産量が上がると、その差は縮んでいきます。 そうなると、日本語ネイティブではないというコストを上回る優位性を示せない限り、案件は取れなくなると思います。

レガシーからのリプレイスや、大人数を投入する開発、手動テストの物量が必要な仕事は、まだ残る気がしています。 人を集めて動かすこと自体に価値がある領域だからです。

シビアになるのは、数人で回す小規模な案件のほうです。 私が普段見ているのは、まさにその規模です。

提案できるだけでは足りない
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言われたことをこなすだけでなく提案ができるエンジニアやPMが必要、という話はもう前提になりました。 そこから先に何を積むのかを考えると、私はドメイン知識だと思います。

顧客が自分たちである程度まで実装できる時代に、それでも外部へ発注する理由は、顧客よりも顧客の業務を理解している相手がいるからではないでしょうか。

そこまで考えて、自分にこれといったドメイン知識がないことに気付きました。

新卒からずっとIT業界にいるので、どの業界がどういう仕組みで動いているか、という知識がありません。 AI案件が多かったのでML系やLLM系の知識はありますが、私が足りないと感じているのはそこではありません。 製造や物流のように、物が動く現場の知識。 あるいは営業、経理、財務、法務のように、会社の中で仕事が流れていく仕組みの知識。 どちらも持っていません。

これから学べばいい話ではあります。 ただ、学ばなければ苦しくなるとわかっている状態で、まだ何も始めていません。

「AIは〇〇ができない」という言い方
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営業の場面では、プロの開発会社だからちゃんとしています、という訴求が使われます。

「Vibe Codingだとセキュリティが不安ではありませんか」 「作りきれなかった、みたいなことが起きていませんか」

どちらも今は刺さります。 それがいつまで通用するのかは、正直わかりません。

少し前まで、Claude Codeは「まともなコードが書けない」と言われていました。 1年後には、自律的にコードを書くようになっています。

「AIは〇〇ができない」という言い方は、その時点の観測としては正しくても、来年も正しいとは限りません。 むしろ、そう言い切ったときが一番危ないのだと思います。 自分の価値の説明が、相手の欠点に依存しているからです。

私が自分のサービスのコードを読まないまま利益を出せているのは、まさにその欠点が一つ埋まったからでした。

悲観的すぎるかもしれませんが
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結論めいたものを書くなら、レガシーのリプレイスや大規模開発をマネジメントできる調整力、深いドメイン知識、突出した技術力。 このどれかは要るのだろうと思います。

ただ、それを持っていれば安心かというと、そこも怪しい気がしています。 私は物事を悲観的に捉えるタイプなので、考えすぎかもしれません。

それでも、オフショア開発会社で来た案件をこなすPMのままではいけないという感覚は、消えませんでした。 As IsとTo Beを定義して提案できるPM、という段階でもまだ足りない気がします。

次に何を学ぶか、まだ決められていません。 決められないまま、市場を見て、手を動かして、考え続けています。

コードを読まないまま動いているあのサービスは、今日も静かに動いています。

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